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Macのクリップボード履歴:macOSが残すものと、もっと残す方法

· 8分で読めます

長いあいだ、Macのクリップボードが覚えていられるのは一つだけでした。最後にコピーしたものです。新しく何かをコピーすれば、前の内容は消えてしまいます。macOS 26 TahoeではSpotlightにクリップボード履歴が加わりましたが、初期状態ではオフで、コピーを保持できるのも最長7日間です。

結論から言うと、macOS 26以降なら「システム設定」›「Spotlight」でクリップボードの結果をオンにし、⌘ SpaceでSpotlightを開いて⌘ 4を押せば、最近コピーしたものが表示されます。それより前のmacOSには履歴がまったくないので、クリップボードマネージャが必要です。以下では、それぞれの方法で何がどれだけの期間残るのか、そして検索でき、ずっと残しておける項目もある長い履歴を持つ方法を説明します。

Macのクリップボードが標準で残すもの

macOS 26より前:項目は一つだけ

macOS 15 Sequoia以前では、クリップボードの枠は一つしかありません。Finderの「編集」›「クリップボードを表示」で今の中身を確認できますが、macOSが覚えているのはそれだけです。ユニバーサルクリップボードはその一つをiPhoneやiPadに渡せますが、古いコピーを残すわけではありません。

macOS 26 Tahoe:Spotlightの短い履歴

macOS 26では、Spotlightにクリップボード履歴が追加されました。使い方は次のとおりです。

  1. 「システム設定」›「Spotlight」を開き、クリップボードの結果をオンにします(英語環境のMacでは「Results from Clipboard」)。
  2. コピーを残す期間を選びます。macOS 26.1以降は30分、8時間、7日間から選べ、同じ項目に履歴を消去するボタンもあります。
  3. ⌘ SpaceでSpotlightを開き、⌘ 4を押すとクリップボードが表示されます。項目を選べば再び使えます。

その限界

うれしい追加機能ですが、あくまで短期記憶として作られています。

  • 最長7日間。 それより古いものは、毎週ペーストする住所や定型文も含めて消えます。
  • ずっと残せる項目はない。 すべてが同じタイミングで期限切れになります。
  • macOS 26以降のみ。 Sequoia以前には、オンにする設定そのものがありません。
  • Spotlightの中にある。 まずSpotlightを開き、それからクリップボード表示に切り替える必要があります。

「10分前に何をコピーしたっけ?」にはこれで十分です。でも、先週コピーしたものを探したい、いくつかの項目をいつでも手元に置いておきたい、という場合は物足りません。

もっと残す:長く続くクリップボード履歴

クリップボードマネージャは、コピーしたものを見守って保存し、あとで再びペーストできるようにするツールです。Mac用ファイルマネージャのFolia Filesにも、クリップボード履歴が入っています。Webサイト版とMac App Store版の両方にあり、Folia Filesが開いていればどのアプリからでも使えます。オンにするまではオフのままです。

⌃⌥Vでウインドウの上に開いたFolia Filesのクリップボード履歴パレット。会議のメモ、公開日、リンク、色、写真、2枚の請求書が並ぶ

オンにする

  1. 「Folia Files」›「設定…」(⌘ ,)を選び、クリップボードを開きます。
  2. クリップボード履歴を保持をオンにします。
  3. 保持する項目数(50、100、200、500)と保持期間(1日、7日、30日、無期限)を設定します。

これ以降にコピーしたもの、つまりテキスト(プレーンでも書式付きでも)、画像、ファイル、リンク、色はすべて履歴に入ります。

どのアプリからでも⌃⌥Vで開く

どこにいても⌃ ⌥ Vを押してください。パレットは作業中のアプリの上に開き、そのアプリから操作を奪いません。このショートカットは同じ設定ページ(履歴を開く(どのアプリからでも))で変更できます。履歴はFolia Filesの「編集」›「クリップボード履歴…」、メニューバーのメニュー(最新の6項目、クリック一つでペースト)、そして右サイドバーとドロワーのモジュールからも開けます。

パレットでは、次の操作ができます。

  • 文字を入力してコピーしたものを検索するか、テキスト・画像・ファイル・リンク・色の種類で絞り込めます。
  • ↩で選んだ項目をペースト、⌥ ↩で元の書式を外したプレーンテキストとしてペーストします。
  • ⌘ 1〜⌘ 9で最初の9項目を直接ペーストします。
  • Spaceでプレビューを表示します。
  • ⌘ Pでピンで固定、⌘ ⌫で削除、⎋で閉じます。

何度もペーストするものはピンで固定

住所、メールの署名、定型の返信、コードの一行。一度⌘ Pでピンで固定しておけば、その項目は制限の外に置かれます。保持する項目数には数えられず、期限切れにもなりません。パレットとメニューバーのメニューには専用のピンで固定セクションもあります。

Folia Filesの「設定」›「クリップボード」。履歴オン、ショートカット、保持する項目数、保持期間、項目を選択したときの動作

直接ペーストする:macOSの二つの許可

ここには種類の違うmacOSの許可が二つ関わります。どちらが何のためかを知っておくと迷いません。

「ほかのアプリからペースト」(macOS 15.4以降)

macOS 15.4以降、macOSはアプリがほかのアプリのコピー内容を読む前に確認することがあります。クリップボードマネージャはその性質上それを読むので、Folia Filesについて尋ねられたら許可を選んでください。この選択は「システム設定」›「プライバシーとセキュリティ」›「ほかのアプリからペースト」に保存されます。「確認」のままだとコピーのたびに尋ねられ、「拒否」にすると、ほかのアプリでコピーしたものは履歴に入らなくなります。変更したあとは、Folia Filesを終了してから開き直してください。

アクセシビリティ:項目を元の場所に届けるために

項目を選ぶと、Folia Filesはそれを直前まで使っていたアプリに直接ペーストできます。代わりに⌘ Vを押すのです。ほかのアプリにキー入力を送るにはアクセシビリティの許可が必要なので、最初に設定のクリップボードページで**許可…**をクリックし、「システム設定」›「プライバシーとセキュリティ」›「アクセシビリティ」でFolia Filesをオンにします。

許可がない場合、または項目を選択したときを**コピーのみ(⌘Vは自分で押す)**にした場合は、項目がクリップボードに戻され、「コピーしました — ⌘Vを押してください」という短いメッセージが出ます。

プライバシーを前提にした設計

クリップボードにはパスワード、ワンタイムコード、個人的なメッセージなど、さまざまなものが通ります。Folia Filesの履歴はそれを前提に作られています。

  • 秘密の内容は読み取らない。 アプリが秘密または一時的と示したもの(パスワードマネージャがコピーした内容やワンタイムコード)は、何かを保存する前に除外されます。
  • パスワードマネージャは最初から無視。 1Password、Bitwarden、キーチェーンアクセス、パスワード、KeePassXCなどです。プライバシーのアプリを追加で、ほかのアプリもリストに加えられます。
  • すべてMacの中に。 履歴はFolia Filesのデータ内の非公開フォルダに保存され、バックアップの対象外で、iCloudにも置かれません。
  • 一時停止できる。 画面を共有する前に履歴を一時停止を使えば、5分、1時間、または再開するまで止められます。**すべて消去…**で空にできます。
  • 大きな項目も軽く。 20 MBを超えるものは、画像のサムネールかテキストの冒頭だけが保存されます。

「設定」›「クリップボード」のプライバシーセクション。最初から無視されるパスワードマネージャと、ほかのアプリを追加するボタン

Spotlightか、クリップボードマネージャか

Spotlightの履歴は標準機能で、何もインストールする必要がありません。macOS 26を使っていて、数分前や数時間前のコピーを取り戻したいだけなら、オンにすれば十分です。

Folia Filesのようなクリップボードマネージャが役に立つのは、次のようなものが欲しいときです。

  • 30日、または無期限に続く履歴
  • ずっと残るピンで固定した項目
  • プレーンテキストでのペーストと、ショートカット一つで届く最初の9項目
  • 選んだアプリの除外と、一時停止ボタン
  • macOS 14や15でも使える履歴

履歴を使うにはFolia Filesが開いている必要がありますが、ログイン時に起動してメニューバーに常駐させることもできます。もちろん、Spotlightの履歴をあわせてオンにしておいてもかまいません。