Macで任意のフォルダに新しいテキストファイルを作る方法

Windowsなら、フォルダの中で右クリックして「新規作成」›「テキスト ドキュメント」を選び、名前を入力するだけです。Macでは、Finderのウインドウで同じように右クリックしても「新規フォルダ」しかなく、ファイルを作る項目はありません。
Finderでは空のファイルを作れません。 Finderの「ファイル」メニューで作れるのはウインドウ、タブ、フォルダ、スマートフォルダだけで、書類は作れません。Macでは新しいファイルはアプリの中で生まれ、保存するときに場所を選ぶ仕組みだからです。macOSだけで回避する方法は3つあります。テキストエディットで空の書類を保存する、ターミナルでtouchを入力する、ショートカットでクイックアクションを作ってFinderの右クリックメニューにコマンドを加える、のいずれかです。あるいは、このコマンドを備えたファイルマネージャを使う手もあります。Folia Filesなら、どのフォルダでも何もない場所を右クリックして「新規ファイル」を選び、ファイルの種類か自分のテンプレートを選ぶだけです。

macOSだけでできる3つの方法
1. テキストエディットで作って保存する
テキストエディットはどのMacにも入っていて、標準テキストを保存できます。
- テキストエディットを開き、「ファイル」›「新規」(⌘N)を選びます。
- 「フォーマット」›「標準テキストにする」(⇧⌘T)を選びます。この手順を飛ばすと、.txtではなくリッチテキスト(.rtf)で保存されます。
- 「ファイル」›「保存」(⌘S)を選び、名前を入力して保存先のフォルダを選びます。Finderのウインドウからフォルダを保存ダイアログにドラッグすれば、ダイアログがそのフォルダへ直接移動します。
- 「拡張子が未指定の場合は、“.txt”を使用」はオンのままにするか、
memo.mdのように別の拡張子を自分で入力します。
いつも標準テキストで始めたい場合は、テキストエディットの設定(⌘,)を開き、「新規書類」タブで「フォーマット」を「標準テキスト」にします。
どこでも使える方法ですが、空のファイル1つに4つの手順が必要で、保存ダイアログは見ていたフォルダでは開きません。
2. ターミナルでtouchを使う
- 「アプリケーション」›「ユーティリティ」にあるターミナルを開きます。
cdと半角スペースを入力し、Finderからフォルダをターミナルのウインドウにドラッグして(パスが自動で入力されます)、↩を押します。touch memo.txtと入力して↩を押します。
フォルダに空のファイルが現れます。touchは複数の名前をまとめて受け付け(touch todo.md ideas.txt)、open -e memo.txtでそのファイルをテキストエディットで開けます。同じ名前のファイルがすでにある場合、touchは中身には触れず、日付だけを更新します。
3. ショートカットでクイックアクションを作る
Finderの右クリックメニューにコマンドを置くには、ショートカットAppで一度だけ作っておきます。
- 新しいショートカットを作り、たとえば「新規テキストファイル」と名前を付けます。
- 詳細で「クイックアクションとして使用」と「Finder」をオンにし、受け取る入力を「フォルダ」にします。
- 「シェルスクリプトを実行」アクションを追加し、「入力を渡す方法」を「引数として」にして、
touch "$1/名称未設定.txt"と入力します。 - ショートカットは、許可しない限りシェルスクリプトを実行しません。設定(⌘,)の「詳細」タブで「スクリプトの実行を許可」をオンにします。
あとはFinderでフォルダを右クリックし、「クイックアクション」›「新規テキストファイル」を選べば、その中に空の「名称未設定.txt」ができます。名前はいつも同じで、ファイルの種類も選べないため、種類ごとにクイックアクションが1つずつ必要です。いまもmacOSに付属するAutomatorでも、独自の「シェルスクリプトを実行」アクションで同じクイックアクションを作れます。
準備がまったく要らない方法もあります。空のファイルをどこかに置いておき、Finderで選択して⌘Dで複製し、そのコピーの名前を変えて移動するのです。
Folia Filesの「新規ファイル」
Folia Filesは、Windowsから来た人が探す場所にこのコマンドを置いています。フォルダの何もない場所を、何も選択せずに右クリックし、「新規ファイル」を選びます。同じサブメニューはメニューバーの「ファイル」›「新規ファイル」にもあり、アクティブなパネルに対して働きます。
サブメニューには、すぐに使える種類が並んでいます。「テキスト書類 (.txt)」、「Markdown (.md)」、「HTML ページ (.html)」、「JSON (.json)」、「シェルスクリプト (.sh)」、「Python スクリプト (.py)」、「Swift (.swift)」です。どれかを選ぶと、次のようになります。
- パネルに表示中のフォルダに、「名称未設定.txt」という名前でファイルが作られます(その名前が使われていれば「名称未設定 2.txt」。既存のファイルが置き換えられることはありません)。
- ファイルは選択された状態になり、拡張子を除いた名前がすぐ編集できるので、名前を入力して↩を押します。
- シェルやPythonのスクリプトは最初の
#!行が入っていて、はじめから実行可能です。
すぐ上には「新規フォルダ」があり、Finderと同じ⇧⌘Nで使えます。
自分のテンプレート
サブメニューのいちばん下にある「マイテンプレート…」を選ぶと、テンプレートのフォルダがパネルに開きます。そこにコピーしたファイルは、名前とアイコン付きで「新規ファイル」に並びます。Pagesでレイアウトした請求書、予算のスプレッドシート、いつもの見出しを入れたMarkdownのメモ、新しいプロジェクト用のREADMEなどです。選ぶと、そのファイルが元の名前のまま現在のフォルダにコピーされ、すぐに名前を変えられます。テンプレート自体はそのまま残ります。フォルダも使えるので、サブフォルダを含むプロジェクトのひな形を一度にコピーできます。

「新規ファイル」は、Webサイト版とMac App Store版のどちらのFolia Filesにもあります。どのパネルでも使えるので、複数のフォルダを並べておけば、右クリックしたフォルダにファイルが作られます。
Windowsから乗り換えた方へ
「新規ファイル」は、エクスプローラーにあってMacに最初からはない習慣のひとつです。⌘Xでの切り取りと貼り付け、F2での名前の変更、Enterで開く操作、フォルダツリー。こちらのページで、Finderの場合とFolia Filesの場合を1つずつ紹介しています。ドラッグせずにフォルダのパスをターミナルに入力したいときは、Macでファイルのパスをコピーする方法をご覧ください。
どれを選ぶか
- たまに使うだけなら:テキストエディットで保存。準備は不要です。
- ターミナルに慣れているなら:
touch。いちばん速く、拡張子も自由です。 - Finderの右クリックから使いたいなら:クイックアクション。一度作れば済みますが、種類ごとに1つ必要です。
- Windowsのように、自分のテンプレートも使いたいなら:Folia Filesの「新規ファイル」。どのフォルダでも使えます。


