ネットワークドライブでFinderが固まる理由と対処法

NASやSMB共有のフォルダを開いたら、Finderにレインボーカーソルが出たまま動かない。1秒で戻ることもあれば、1分かかることも、強制終了するまで戻らないこともあります。短く答えると、Finderはサーバを待っています。 サーバが遅い、スリープ中、または届かないとき、Finderのウインドウは応答が返るまで反応しなくなることがあります。多くの場合、解決策はネットワークかサーバの側にあり、Finderのいくつかの設定で待ち時間を短くできます。このガイドでは、よくある原因、確認すること、Finderを取り戻す方法、そして遅いサーバでMacが止まらない作業のしかたを紹介します。
ネットワークドライブでFinderが固まる理由
Mac内のフォルダは一瞬で応答します。サーバ上のフォルダは、ネットワークを往復してからでないと応答せず、それもサーバの準備ができていればの話です。フォルダを表示するために、Finderは名前の一覧以外にもアイコン、プレビュー、サイズ、タグなどを必要とします。そのひとつひとつが、サーバへの新たな問い合わせになり得ます。応答が遅れれば、ウインドウもいっしょに待つことになります。
よくある状況は次のとおりです。
- NASのディスクがスリープしている。 多くのNASはしばらくするとディスクを停止します。最初に開くフォルダは、ディスクが再び回り出すまで待つ必要があり、数秒かかることがあります。
- Macがスリープから復帰した、またはネットワークが変わった。 共有はサイドバーに残っていても、その裏の接続はもうありません。Finderは届かなくなったサーバを、接続がタイムアウトするまで待ちます。
- Wi-Fiが弱い、または混雑している。 遅い回線で大きなフォルダを開くと、小さな要求が大量に発生し、どれも遅くなります。
- フォルダが巨大、または写真やビデオでいっぱい。 アイコンのプレビューは、サーバ上のファイルそのものから読み込まれます。
- サーバが過負荷になっている。 NASでバックアップ、インデックス作成、RAIDチェックが動いていると、すべての要求が遅くなることがあります。
- サーバがまったく応答しない。 クラッシュした、電源が落ちた、VPNが切れた。最悪のケースで、macOSが接続をあきらめるまでFinderが固まったままになることがあります。
いますぐFinderを取り戻す
- 少し待つ。 NASがスリープしていたなら、ディスクが起動すればたいていカーソルは自然に止まります。
- 共有の接続を解除する。 Finderのサイドバーで、共有の横にある取り出しボタンをクリックします。サーバとの接続が中断されたとmacOSが知らせてきたら、接続解除を選びます。
- Finderを再度開く。 ⌥⌘⎋を押し、Finderを選んで「再度開く」をクリックします。ファイルには影響せず、Finderが再起動するだけです。
- 接続し直す。 Finderで「移動」›「サーバへ接続」(⌘K)を選び、
smb://192.168.1.20/Photosのようにアドレスを入力します。サーバのIPアドレスを使えば、ネットワーク上で名前が見つかるのを待たずに済みます。
何かが使用中で共有を取り出せない場合は、「使用中」と表示されるディスクを取り出す方法をご覧ください。
ネットワークフォルダを速くする設定
どれも確実な特効薬ではありませんが、Finderがサーバに求める仕事をそれぞれ減らせます。
ネットワーク共有に.DS_Storeを作らない
Finderはフォルダの表示方法を覚えておくために、隠しファイル.DS_Storeをフォルダ内に書き込みます。Appleは、SMBのブラウズを速くするために、ネットワークボリューム上でこれを止める設定を案内しています。ターミナルで次を実行します。
defaults write com.apple.desktopservices DSDontWriteNetworkStores -bool TRUE
そのあとログアウトして再ログインするか、Finderを再起動します。その代わり、共有上の各フォルダの表示オプションはFinderに記憶されなくなります。
共有では軽い表示にする
共有を開いて⌘Jを押し、表示オプションを開きます。アイコン表示ではアイコンのプレビューをオフにします。Finderは写真やビデオを1枚ずつ読む代わりに、汎用のアイコンを表示します。リスト表示では、すべてのサイズを計算するオプションをオフのままにして、サブフォルダを一つ一つたどらないようにします。大きなフォルダでは、リスト表示のほうがアイコンやギャラリーより一般に軽くなります。
SMBのパケット署名
最近のmacOSでは、SMB接続に署名が付き、そのぶん速度が少し落ちます。Appleは/etc/nsmb.confファイルでパケット署名をオフにする方法をサポート記事で公開しています。信頼できるネットワークでだけ検討し、変更する前にお使いのmacOSに対応したAppleの最新の記事を確認してください。署名はネットワーク上の改ざんからあなたを守っています。
サーバ側では
- NASの省電力設定を確認します。ディスクがスリープするまでの時間を長くするか、作業時間中はスリープさせないようにします。
- 大きな転送は、できれば有線で行います。
- SMBを選びます。AFPは、Appleが段階的に廃止している古いプロトコルです。
- NASの重い処理(バックアップ、スキャン、メディアのインデックス作成)は作業時間外に予約します。
Folia Filesは遅い・固まったサーバをどう扱うか
Folia Filesは、ネットワークドライブのせいでウインドウが固まることがないように作られたMac用ファイルマネージャです。ネットワークディスク上にあるものは、すべてバックグラウンドで読み込まれます。 フォルダの中身、名前、アイコン、ファイルが存在するかどうかもです。サーバが応答しなくなっても、待つのはそのサーバを表示しているパネルだけ。ウインドウ、ほかのパネル、サイドバー、別の場所でのコピーはそのまま動き続けます。ブラウズの途中でわざと固めたサーバを使って、この動作を確かめています。

日々の作業で効いてくるポイントです。
- サイドバーのサーバ。 共有は「サーバ」セクションに並びます。「サーバを追加…」をクリックすれば、SMB、AFP、NFS、WebDAV、FTPの接続を一度だけ追加できます。マウントした共有はMac全体のディスクなので、Finderやすべてのアプリの「開く」「保存」ダイアログにも表示されます。パスワードはmacOSのキーチェーンに保管されます。
- メニューで待たされない。 パスバーのフォルダメニューは固まらず、0.5秒たつと「サーバが応答していません」と表示します。
- 自動で再接続(Webサイト版)。サイドバーのネットワークボリュームを右クリックし、「接続を維持(自動的に再接続)」を選びます。「設定 › ファイルとネットワーク › ネットワーク」の「スリープ、ネットワークの変更、切断のあとに自動的に再接続」をオンにすると、これらの共有が静かに戻ってきます。届かないままの共有は一度だけ知らされます。
- 切断に強いコピー。 「ネットワークやディスクの取り外しで中断されたコピーを自動的に再開」(設定 › ファイルとネットワーク)をオンにしておくと、ネットワークで中断されたコピーはコピー済みの分を残し、サーバが戻ると止まったところから続けます。
- Folia Filesは.DS_Storeを作らない。
.DS_Storeファイルを書くことはありません(表示の設定は別の場所に保存されます)。設定 › ファイルとネットワークの「Finderの.DS_Storeファイル」セクションには、Finder向けの「ネットワークボリュームに.DS_Storeファイルを作成しない」と「Finderを再起動」ボタンがあり、ターミナルは不要です。

Webサイト版とMac App Store版
ネットワーク共有(SMB、AFP、NFS、WebDAV、FTP)はどちらの版でも使え、どちらもバックグラウンドで読み込みます。自動再接続の設定はWebサイト版だけにあります。Mac App Store版では、Finder向けの.DS_Storeのオプションに小さな無料アプリFolia Files Companionが必要です。Appleのサンドボックスでは、アプリがほかのアプリの環境設定を変更できないためです。SFTPとS3については、macFUSEなしでSFTPとS3に接続する方法をご覧ください。
かんたんチェックリスト
- 休止のあと最初のフォルダでだけカーソルが出る:NASのディスクがスリープしていました。スリープまでの時間を長くしましょう。
- Macのスリープ解除後に出る:接続が古くなっています。接続を解除してつなぎ直すか、自動再接続に任せましょう。
- 写真の多い大きなフォルダで出る:共有でアイコンのプレビューをオフにするか、リスト表示にしましょう。
- いつまでも止まらない:⌥⌘⎋でFinderを再度開き、サーバの電源が入っていて届くかを確認しましょう。
遅いサーバは、Macよりもネットワークの問題であることがよくあります。それでも、ファイルマネージャまでいっしょに止まる必要はありません。


