Macでファイルの以前のバージョンを復元する方法

書類を上書き保存してしまった、スクリプトがファイルを書き換えてしまった、あるいは元のままで必要だった表を誰かが「修正」してしまった。一から作り直す前に、Macには以前のコピーがまだ残っているかもしれない場所が3つあります。
- App自身のバージョン:バージョンを保持するAppでは、ファイル › 復帰 › すべてのバージョンをブラウズ…。
- Time Machine:そのバックアップと、起動ディスクに保存されるローカルスナップショット。
- クラウドのバージョン履歴:Dropbox、Google Drive、OneDriveのWebサイト上にあります。
どれが使えるかは、ファイルを保存したAppと、変更前に何を設定していたかによります。Folia Filesを使っているなら、その「バージョン」モジュールが、選択したファイルについて最初の2つとFolia Files自身のバックアップをひとつのリストにまとめて表示します。以下、それぞれの方法を順に説明します。
方法1:App内で以前のバージョンに戻す
macOSの書類の仕組みを使うApp(テキストエディット、Pages、Numbers、Keynote、プレビューなど)は、保存するたびに、また作業中にも定期的にバージョンを記録します。macOSはそのバージョンをMac上に保持します。
- 書類を保存したAppで、その書類を開きます。
- ファイル › 復帰 › すべてのバージョンをブラウズ…を選びます。
- 左に現在の書類、右にその奥へ以前のバージョンが並びます。矢印か、画面右端のタイムラインを使って、目的のバージョンまでさかのぼります。
- 復元をクリックします。現在の書類も残したいときは⌥を押したままにすると、ボタンがコピーを復元する動作に変わります。
古いバージョンの一部を選択してコピーし、書類に戻って貼り付けることもできます。
限界も知っておきましょう。多くのApp、特にクロスプラットフォームのAppの多くはmacOSのバージョン機能をまったく使わず、復帰メニューがありません。また、バージョンは書類を保存したMacに残ります。メールで送ったりUSBメモリにコピーしたりしたファイルには付いていきません。
方法2:Time Machineのバックアップとローカルスナップショット
Time MachineでMacをバックアップしているなら、どのAppで作ったファイルでも、バックアップごとにそのコピーがあります。
- Finderで、そのファイルが入っているフォルダ(ファイルが消えた場合は、入っていたフォルダ)を開きます。
- メニューバーのTime Machineアイコンをクリックし、Time Machineバックアップをブラウズを選びます。アイコンがない場合は、「アプリケーション」フォルダからTime Machine Appを開きます。
- 矢印か右側のタイムラインで、変更より前の日付に戻ります。ファイルを選択してスペースバーを押し、クイックルックで中身を確かめます。
- 復元をクリックします。同じ名前のファイルがまだある場合は、オリジナルを残すか、両方を残すか、置き換えるかをmacOSが尋ねます。
バックアップディスクを接続していなくても、Time Machineは起動ディスクにローカルスナップショットを保存しています。直近24時間についておよそ1時間に1つなので、最近のバージョンならすぐに戻せることがよくあります。このスナップショットはmacOSの「システムデータ」に含まれます。どれだけ容量を使い、どう空くのかはシステムデータについての記事で説明しています。
方法3:クラウドのバージョン履歴
Dropbox、Google Drive、OneDriveに保存したファイルには、各サービスのWebサイト上にバージョン履歴があります。そこでファイルのメニューを開き、バージョン履歴(Dropbox、OneDrive)や版の管理(Google Drive、Googleドキュメント以外のファイル)を探してください。以前のバージョンが残る期間はサービスとプランによって異なります。
iCloud Driveには独自のバージョン履歴ページはありません。バージョンを保持するAppがそこに保存した書類には通常どおりバージョンがあり(方法1)、iCloud Driveから削除したファイルは、iCloud.comの最近削除した項目から30日間復元できます。
Folia Filesで、ファイルのすべてのバージョンをひとつのリストに
ここまでの3つの方法はそれぞれ別の場所にあり、どこにファイルが残っているかをあらかじめ知っておく必要があります。Folia Filesのバージョンモジュールは、選択したファイルについて、そのAppを開くこともTime Machineに入ることもなく、この問いに答えます。表示されるのは次のとおりです。
- いちばん上に現在のバージョン。
- 続いて新しい順に、このMacでmacOSが保持しているバージョン(「すべてのバージョンをブラウズ…」で見られるもの。iCloud Driveのものも含む)。
- Folia Filesのバックアップ内のコピー。複数のバックアップで同じコピーは1行にまとめられ、たとえば「3件のバックアップ」と表示されます。
- そしてTime Machineのコピー。Webサイト版で、バックアップディスクが接続され、Folia Filesにフルディスクアクセスがある場合です。
各行には日付、サイズ、そしてバージョンの出どころを示すラベル(macOS、バックアップ名、Time Machine)が付きます。

「バージョン」モジュールを開く
- 表示 › 右サイドバーを表示(⌥⌘E)で右サイドバーを表示します。
- その上のモジュールをクリックし、バージョンにチェックを入れます。
- パネルでファイルを選択します。モジュールはアクティブなパネルに追従するので、別のファイルを選べばそのバージョンにリストが切り替わります。
モジュールはパネル全体に表示することもできます。新規パネルをウインドウの端までドラッグし、グリッドでバージョンを選びます。歯車メニューで、macOSのバージョン、Folia Filesのバックアップ、Time Machineの各ソースをオン・オフできます。
復元する前に確かめる
バージョンを選択すると、リストの下にプレビュー、日付、出どころが表示されます。そこから:
- 目のボタン(クイックルック)かスペースバーでプレビューします。
- このバージョンのコピーを開くは、読み出し専用のコピーをそのAppで開きます。バックアップそのものは開きません。
- 現在のバージョンと比較は「比較」ツールを開き、2つのファイルを並べて表示します。メモ、コード、CSVなどのテキストファイルは1行ずつ、それ以外のファイルは同一かどうかを示します。
現在のファイルを失わずに取り戻す
- コピーを復元は、そのバージョンを専用の名前でファイルの隣に置きます。たとえば「Notes(…のバージョン).md」です。何も上書きされず、⌘Zでコピーはゴミ箱に移ります。
- このバージョンで置き換える…は、まず確認してから、そのバージョンをファイルの場所に置きます。現在の内容は決して失われません。macOSのバージョンなら現在の内容が新しいバージョンとして保持され、バックアップのコピーなら現在のファイルがゴミ箱に移ります。どちらの場合も⌘Zで取り消せます。
モジュールに表示されるのは、Mac上か接続中のバックアップディスク上にあるものだけで、何もダウンロードしません。クラウドに置かれたままのファイルは読み込まれません。Folia Filesのバックアップのディスクが接続されていないときは、リストの下にその旨が表示されます。このモジュールはFolia Filesの両方の版にあり、Time MachineのコピーはWebサイト版だけです。
次回はバージョンが残っているように
今回どの方法でも見つからなかったなら、いくつかの習慣で次のミスを小さく済ませられます。
- Time Machineをオンにする:外付けディスクかNASを使います。ローカルスナップショットが直近1日もカバーします。
- よく手直しする書類は、バージョンを保存するAppで扱う:Pages、Numbers、テキストエディットなど。
- 大切なフォルダをFolia Filesでバックアップする(ツール › バックアップ…):ディスクやNASに日付付きのコピーを、継続的に、スケジュールで、またはディスクを接続したときに作ります。コピーされるのは変更された部分だけで、どのバックアップも「バージョン」モジュールに表示されます。モジュールに表示するものがないときは、バックアップをスケジュール…ボタンから同じ場所に行けます。バックアップは両方の版で使えます。詳しくは同期とバックアップのページをご覧ください。
もうひとつの安全策:Folia Filesでのコピーが同じ名前のファイルを置き換えるとき、古いファイルは消えずにゴミ箱に移るので、そこから戻すことができます。


