Macで1つのフォルダを外付けディスクに自動バックアップする方法

プロジェクトのフォルダや何年分もの写真を、毎晩外付けディスクにコピーしておきたい。何かあった日に、先週の状態に戻せるようにもしておきたい。まず思い浮かぶのはTime Machineですが、Time MachineはMac全体をバックアップするためのものです。
macOSには、1つのフォルダだけを決まった時刻にバックアップする設定はありません。 Time Machineは除外したもの以外をすべてバックアップし、スケジュールも保持ルールもMac全体で1つだけです。フォルダ1つなら、rsyncをlaunchdで定期実行するか、フォルダをバックアップできるアプリを使います。Folia Filesでは、フォルダ、ディスク、スケジュール、バックアップを残す期間を選ぶだけで、各バックアップは普通のフォルダのように開ける日付付きのコピーになります。
Time Machineで1つのフォルダだけをバックアップできる?
直接はできません。「システム設定」›「一般」›「Time Machine」のオプション…に、ここで関係する設定が2つあります。
- バックアップ対象から除外:Time Machineが対象外にするフォルダやディスクです。1つのフォルダだけをバックアップするには、それ以外のすべてをこのリストに加え、常に最新に保つ必要があります。
- バックアップ頻度:「自動で1時間ごと」「自動で1日ごと」「自動で1週間ごと」「手動」から選びます。バックアップ全体に適用されます。
保持期間も選べません。Time Machineは過去24時間の1時間ごとのバックアップ、過去1か月の1日ごとのバックアップ、それ以前のすべての月の1週間ごとのバックアップを保持し、空き容量が必要になると一番古いものから削除します。
Mac全体を守るにはまさにこれが必要なので、Time Machineはそのまま使いましょう。フォルダのバックアップは、その横に重ねる2つ目の備えです。別のディスクやNASに、失いたくないフォルダ専用のスケジュールで保存します。
方法1:rsyncとlaunchd(ターミナルに慣れている人向け)
macOSにはrsyncが付属しています(最近のバージョンではopenrsync)。次のコマンド1つで、フォルダをディスクにコピーし、削除したものをコピーからも取り除けます。
rsync -a --delete ~/Projects/ "/Volumes/Backup SSD/Projects/"
毎晩実行するには、起動エージェントを書きます。コマンドとStartCalendarInterval(時と分)を記述したプロパティリストを~/Library/LaunchAgentsに置き、launchctlで読み込みます。その時刻にMacがスリープしていれば、launchdは復帰したときにジョブを実行します。
これで動きますし、無料です。ただし得られるのはコピーが1つで、バックアップではありません。
- バージョンがない。 コピーは毎晩上書きされます。月曜日に壊したファイルは、火曜日にはバックアップでも壊れています。
--link-destオプションを使えば、変更のないファイルを共有する日付付きスナップショットを作れますが、名前の付け方、古いスナップショットの整理、各種チェックは自分で書くことになります。 - ソースが空になるとバックアップも空になる。 ディスクがマウントされていなかった、クラウドのフォルダがなかったなどの理由でフォルダが空になると、
--deleteはコピーの中身を忠実にすべて削除します。 - 失敗に気づけない。 ディスクが接続されていなくても、バックアップが行われなかったことを知らせるものはありません。また、macOSのプライバシー保護により、「プライバシーとセキュリティ」で許可するまで、バックグラウンドのジョブが「デスクトップ」や「書類」などのフォルダを読めないことがあります。
方法2:同期(ただしバックアップではない)
同期は2つ目のフォルダを1つ目と同じ状態に保ちます。2台のMacやNASで同じファイルを使うには最適です。しかしミラーはミスまでコピーします。削除したファイルは相手側でも消え、壊れたファイルが正常なコピーを置き換えます。2つのフォルダを同期する方法では、同期が向いている場面を説明しています。バックアップには、以前のバージョンが必要です。
方法3:Folia Filesのスケジュールバックアップ
バックアップを設定する
- バックアップしたいフォルダをパネルで開き、ツール › バックアップ…を選びます(またはツールバーのツールをクリックし、バックアップをクリック)。ツールはタブで開きます。
- 新規バックアップをクリックします。バックアップするフォルダには、アクティブなパネルのフォルダが最初から入っています。ほかのフォルダはフォルダを追加…で追加するか、カードにドラッグします。
- 保存先ディスクで選択…をクリックし、外付けディスクやNAS上のフォルダを選びます。フォルダ:は、そこでバックアップを収めるフォルダの名前です。
- タイミングでスケジュールを選びます。
- 一定間隔で:1〜24時間ごと(初期設定は1時間ごと)
- 毎日または毎週:選んだ時刻に
- 継続的に(変更のすぐ後):最後の変更の1分後、遅くとも最初の変更の10分後
- 保存先ディスクを接続したとき:ディスクをつなぐとバックアップが始まります(10分に1回まで)
- 手動で
- 最初のバックアップは今すぐバックアップをクリックします。ボタンの上には、何がいつどこで行われるかが1文でまとめて表示されます。
各バックアップは2026-10-13 21-00-00のような名前の日付付きフォルダで、フォルダ全体が入っています。前回のバックアップから変わっていないファイルは、ディスク上にすでにあるコピーへのハードリンクになります。そのため、Time Machineと同じく、新しいバックアップが使う容量は変更分だけです。ディスク上のバックアップに一覧が表示され、開くでFolia Filesで中を見られ、復元…でファイルやフォルダを取り戻せます。

バックアップを残す期間を選ぶ
バックアップの保持期間はTime Machineと同じ考え方ですが、数字は自分で決められます。
- 過去24時間のすべてのバックアップ
- その後、30日間は1日に1つ(1〜365日)
- その後、52週間は1週間に1つ、または無期限
- ディスクがほぼいっぱいになったら古いものから削除(初期設定は空きが5%未満のとき)

最新のバックアップは決して削除されず、ディスクがいっぱいでも最新の2つが削除されることはありません。それでも容量が足りなければ、バックアップは止まり、コピーが必要な量と空き容量を表示します。
うまくいかないときの動き
- 空のフォルダでバックアップが消えることはありません。 前回のバックアップにはファイルがあったのに、バックアップ対象のフォルダが空になっていた場合、Folia Filesはバックアップを作らず、何も削除せず、ディスクや共有フォルダ、クラウドのフォルダがおそらく見つからないと知らせます。意図して空にしたのなら、バックアップするフォルダから外してください。
- 読めなかったファイルは削除扱いになりません。 今回読めなかったファイルやフォルダは、前回のバックアップにあった状態のまま新しいバックアップに残ります。それもできなかった場合、その回は古いバックアップを1つも削除しません。
- ディスクがなければ後回しになるだけです。 ツールに保存先ディスクが接続されていないと表示され、ディスクが戻るとバックアップが実行されます。Macの電源が切れていた、Folia Filesを閉じていたなどで実行できなかったバックアップは、次の起動時に行われます。
- 中断したバックアップは続きから再開します。 停止しても、ディスクを外しても、次回はすでにコピーした分を再利用します。途中までのバックアップが完了したものとして扱われることはありません。
- 問題は通知されます。 失敗したりエラーで終わったりしたバックアップはバナーで知らせ、再実行とバックアップを表示ボタンが付きます。
バックアップは、ウインドウがなくてもFolia Filesが開いている間に実行されます。続けて動かすには、スケジュールのすぐ下にあるログイン時にFolia Filesを開くをオンにします。
ExFATのディスクとNASの共有フォルダ
日付付きバックアップはハードリンクを使います。ExFATやFATのディスク、そしてほとんどのNASの共有フォルダはハードリンクに対応しておらず、保存先ディスクのカードにその旨が表示されます。その場合、Folia Filesは最新のコピーを1つ(現在の状態)保ち、バックアップのたびに置き換えたり削除したりするバージョンを以前のバージョンに取り分け、それぞれを選んだ期間いっぱい保持します。完全な日付付きバックアップには、APFSまたはMac OS 拡張のディスクを使いましょう。
ファイルやフォルダを復元する
ツールでバックアップの横にある復元…をクリックすると、そのバックアップが開きます。ファイルかフォルダを選び、元の場所に復元または復元先を指定…をクリックします。同じ名前の項目がすでにあり、置き換えることを選ぶと、その項目はゴミ箱に移り、⌘Zで復元を取り消せます。
ファイル1つなら、右サイドバーのバージョンモジュールのほうが手早く済みます(サイドバーの上のモジュールボタンで追加)。パネルでファイルを選ぶと、現在のバージョン、バックアップ内のコピー、macOSが書類について保存しているバージョンが一覧になり、コピーを復元(ファイルの横に別の名前で)とこのバージョンで置き換える…が使えます。Webサイト版では、Time Machineのディスクが接続されていれば、そのコピーも表示されます(フルディスクアクセスが必要)。

どれを選ぶか
| 目的 | 使うもの |
|---|---|
| Mac全体を、トラブルのあとに復元できるように | Time Machine |
| フォルダのコピーを1つ。ターミナルも苦にならない | rsyncと起動エージェント |
| 2台のMacやNASで、常に同じファイル | 同期 |
| フォルダを決まった時刻にバックアップし、日付付きのバージョンから復元 | Folia Filesのバックアップ |
バックアップはFolia Filesの両方のエディションにあります。Mac App Store版では、フォルダとディスクへのアクセスを一度だけFolia Filesに許可します(ツールの許可…ボタン)。2つの機能の概要は同期とバックアップのページにまとめています。


