Macの「ダウンロード」フォルダを自動で整理する方法

ダウンロードしたものは、すべて同じフォルダに入ります。数か月もすると「ダウンロード」フォルダには、一度だけ開いたインストーラ、展開済みのZIPファイル、あとで整理するつもりのPDF、写真、そして末尾に「(1)」が付いた同じファイルのコピーがたまっていきます。
macOSには、ダウンロードフォルダを自動で整理する設定はありません。 AutomatorのフォルダアクションやmacOSの新しいバージョンのショートカットのオートメーションで仕組みを作ることはできますが、どちらもファイルが届いたときに反応するだけで、プレビューも取り消しもありません。もうひとつの方法は、フォルダのルールを備えたファイルマネージャです。Folia Filesは「ダウンロード」を監視し、届いたものを種類、日付、名前、ダウンロード元のサイトに応じて移動、名称変更、タグ付け、またはゴミ箱へ移します。しかも実行する前に、何をするのかを正確に見せてくれます。

macOSだけでできること
Automatorのフォルダアクション
AutomatorはいまもmacOSに付属しています。「ファイル」›「新規」を選び、フォルダアクションを選んで監視するフォルダに「ダウンロード」を指定し、Finder項目にフィルタを適用(たとえば画像だけを残す)やFinder項目を移動などのアクションを追加します。保存すると、「ダウンロード」に何かが追加されるたびにワークフローが実行されます。
単純な作業ならこれで十分ですが、限界もすぐに見えてきます。
- 何かが届いたときにしか反応しないため、1か月前から置きっぱなしのファイルは片付けられません。
- 複数の場所に振り分けるには、1つのワークフローに複数のフィルタと移動を並べるか、ワークフローを複数作る必要があります。
- 何が起きるかのプレビューはなく、間違ったファイルを移動しても取り消せません。
ショートカットのオートメーション
macOS Tahoe以降、ショートカットAppはMacでもオートメーションを実行でき、トリガーのひとつにフォルダがあります。選んだフォルダに項目が追加されると、ショートカットが実行されます。ショートカットの中ではファイルにフィルタを適用やファイルを移動などのアクションで振り分けを行い、時刻のオートメーションで古いファイルを片付けるショートカットを毎日実行することもできます。
ただし、処理の流れはアクションをひとつずつ組み合わせて自分で作る必要があります。フォルダのオートメーションは外部ドライブを監視できず、フォルダの項目が10,000を超えるとmacOSがオフにします。
整理しているように見えるだけのもの
Finderのウインドウを種類や追加日で並べ替えたりグループ化したりしても、変わるのは表示だけで、ファイルの場所は変わりません。Safariの設定ダウンロードリストからの削除も、Safariのリストを消すだけで、ファイルは「ダウンロード」に残ります。
Folia Filesの自動ルール
ルールツールを開く
ツール › 自動ルール…を選ぶか、ツールバーのツールをクリックしてから自動ルールをクリックします。ツールはタブで開きます。まだルールがなく、フォルダに整理できるものがある間は、フォルダの提案も表示されます。いますぐフォルダ内で処理対象が見つかるテンプレートが、対象になる項目の数とルールを作成ボタン付きで並びます。

新規ルールメニューには空のルールとテンプレートがあります。そのうち4つが「ダウンロード」を監視します。
- 30日以上前のダウンロードをクリーンアップ:30日以上前に追加されたものをゴミ箱に入れます。
- 7日後にインストーラ(.dmg、.pkg)を削除。
- PDFの請求書を年ごとに整理:名前に「請求書」を含むPDFを「書類」›「請求書」へ、年ごとのフォルダに移動します。
- ダウンロードした写真を日付で整理:画像を「ピクチャ」へ、年と月のフォルダに分けて移動します。
ルールを書く
ルールは3つの部分からなる文のように読めます。
- 監視:フォルダ。ここでは「ダウンロード」です。選択…で変更でき、サブフォルダも検索も選べます。
- 条件:検索と同じ条件が使えます。名前(含む、で始まる、正規表現に一致…)、拡張子、種類(画像、PDF、アーカイブ、アプリケーション…)、サイズ、追加日、ダウンロード日、ダウンロード元(ファイルの入手元のWebサイト)、タグなどです。項目がすべての条件を満たす必要があるか、いずれかの条件でよいかを選べます。
- 実行する操作:次の場所に移動、次の場所にコピー、変更後の名前、タグを追加(カラータグ)、ゴミ箱に入れる、開く。移動やコピーでは、ファイルが届いた日付をもとに
{year}/{month}のようなトークンでサブフォルダを作れます。新しい名前には{date} {name}や、入手元のサイトを表す{source}を使えます。
1つのルールで複数の場所に振り分ける
それ以外の条件…を使うと、独自の条件と操作を持つ分岐を追加できます。各ファイルは条件を満たす最初の分岐に従い、どの分岐にも当てはまらないファイルはそのまま残ります。1つのルールで「ダウンロード」全体を整理できます。
- 条件 種類が画像:次の場所に移動「ピクチャ」、サブフォルダ
{year}-{month}。 - それ以外の条件 種類がPDF:次の場所に移動「書類」›「PDF」。
- それ以外の条件 名前が正規表現
\.(dmg|pkg)$に一致し、追加日が7日より古い:ゴミ箱に入れる。
それ以外のもの、たとえばまだ使っているZIPなどには手を付けません。
プレビューを確認してから有効にする
新しいルールは最初オフになっているので、設定している間に何かが動くことはありません。今のセクションには、ルールが処理する項目と、それぞれがどうなるかが一覧表示されます(例:「→ ~/Pictures/2026-10/IMG_4021.jpg」)。今すぐ適用を押すと、その場で一度だけ実行されます。一覧に問題がなければ有効をオンにします。
ルールが実行されるタイミング
- 監視中のフォルダで何かが変わったとき(数秒後)、そして日数に関する条件のために30分ごと。
- ダウンロード中のファイルには手を付けません:Safariの
.download、Chromeの.crdownload、Firefoxの.part、そして直前の数秒間に書き込まれたものは、完了するまで待ちます。 - 1ファイルにつき1回:一度処理したファイルは、変更されない限り再び処理されません。
- 編集中は動きません:変更中のルールは、エディタを離れるまで待ちます。
- Folia Filesが開いている間だけ:ルールを常に動かすには、設定 › 一般 › 起動でログイン時にFolia Filesを開くとバックグラウンドで起動(ウインドウなし)をオンにします。
いきなり削除されるものはありません。「ゴミ箱に入れる」はファイルをゴミ箱に移すだけです。各実行はツールバーの操作ボタンの履歴に記録され、ワンクリックで取り消せます。自動で実行されたあとは、Folia Filesがルールの内容を知らせて取り消しを提案します。ルールの最近の実行からも、実行ごとに取り消せます。
どちらを選ぶか
ファイルが届いたときに1か所へ移すだけなら、フォルダアクションかショートカットのオートメーションで十分で、費用もかかりません。複数の移動先、日付による片付け、事前のプレビュー、あとからの取り消しが必要なら、ルールが数クリックでこなします。ルールはFolia Filesのファイルツールのひとつです。Hazelと比べている場合は、こちらの比較でそれぞれにできることを確認できます。
ルールはFolia Filesの両方のエディションにあります。コマンドを実行アクションだけはWebサイト版に限られます。AppleのサンドボックスがMac App Store版での実行を認めていないためです。
「ダウンロード」がすでに何ギガバイトにもなっているなら、片付けを設定する前に容量を多く使っているフォルダを確認しておきましょう。


